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「カスタム虎の穴」を読んで、反省 ― 2013年11月12日 21:07
先の漫画を描いた後に、アオキシン著「カスタム虎の穴 5巻」を入手して読みました。
うーむ。やっぱりプロは巧い。反省しきりであります
私の描いた漫画(TINAMI掲載版)「SF漫画 宇宙空間の爆発を描こう!」と
と言う作品がありますが、やっぱり欠点がありました。
後になって分かりますなあ。
これらの私の漫画は「説明漫画」になってますが、漫画としてはナレーションだけで進行していてイマイチですわ!
アオキシン先生の「カスタム虎の穴」は、オートバイの改造についての漫画ですが、
教える「虎オヤジ」と、
教わる「ウサギ」と「トマト」
の『問答形式』になっております!
これは仏教教典から古代ギリシャのソクラテスまで採用していた形式で、分かり易いストーリーが構成できるのでありました!
「虎オヤジ」と「ウサギ」「トマト」の会話劇が運べるわけですわ!
「カスタム虎の穴」はバイクの知識が無い人にはチンプンカンプンの内容。それどころか、ちょっとした知識だけでは覚えきれない程の情報量があります。作者自ら
「くどくて済みません」
と後書きするほどです。それでもバイク関連書籍としては「結構売れてる」と帯に書く程売れているのは、漫画としての力量である!
ちなみに「カスタム虎の穴」のイラストは、こんな感じ。古い絵ねえ。
もうちょい早く気付けば、私も同じく『問答形式』で描いたんやけどなあ!
後悔先に立たずやわあ!
ガルパンのキャラクターは多いから、ナンボでもカップリングできるやん!
折角なので、ここでもまた、漫画の左綴じ(横書き文字の本)と右綴じ(普通の縦書き文字の本)との違いについても。
同じ『問答形式』を採用している「カスタム虎の穴」と「まんがサイエンス」ですが、
「カスタム虎の穴」は右綴じ
「まんがサイエンス」は左綴じ
です。読み進める方向が左右逆です。それでも『問答形式』の漫画が成立してます。なぜか?
「カスタム虎の穴」の読者層はオートバイ購入者である大人。主役も読者層と同じ。
「まんがサイエンス」の読者層は小学生。主役も読者層と同じ。
主役を読者層と同じ年齢層にするのは、読者が感情移入しやすくなるので当然の事。もっともオートバイ購入者の年齢層は幅広いですが、若造にしておいた方が良い。
で、
「カスタム虎の穴」 右綴じ:虎オヤジ←「ウサギ」と「トマト」が質問する。
「まんがサイエンス」左綴じ:専門家 →小学生に教える。
の流れになっているのです!
ちゃんと左右の視線誘導に合わせたストーリー構成になってるんですよ!
そうっかあ。今頃気付いたなあ。
これ、日本では主流では無い左綴じ漫画を描いた あさりよしとお氏は結構難しかったやろうなあ。
逆に「月刊オートバイ」が左綴じ雑誌なら、掲載漫画の「カスタム虎の穴」は虎オヤジが一方的にトマトとウサギに説教を垂れる漫画になってしまうかも知れない。
専門家がリードして教える漫画が成り立つのは、小学生までやなあ。
やっぱり漫画は右綴じ本の方が良い。
しかし、今度またコノ手の漫画を描く場合。
そのまんま真似して『問答形式』を採用するのも芸が無い。会話劇を成立させるために複数キャラを登場させる必要はあるが、『漫才形式』を採用する必要がある。
と言ってもコンビ漫才形式は「サルでも描けるまんが教室」で採用してるやん。
と、言う訳で竹熊健太郎さん。漫画は右綴じの方が良いよ。
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