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真似してはいけない『カリオストロの城』 ― 2017年06月25日 15:18
前に書いたブログ
で言及しようと思ったけど本筋から離れてるので分けて今回書く話。
漫画で真似してはいけ無いアニメは、名作の誉れ高い
『ルパン三世 カリオストロの城』である!
特に漫画家志望者の投稿作や、同人誌のオリジナル読み切りなどでは参考にしてはならん!
アニメと漫画は違う。
理由はキャラの立て方。
カリ城は当時既に人気を確立していたルパン三世の話なので、ルパン一味と銭形警部の説明を端折ってる。
宮崎駿は一応、ルパン達が泥棒してるシーンから始めて泥棒キャラである事を示しているが、
コイツらの名前がわからんのだ!
タイトルに「ルパン三世」とあるからルパン三世なのかと想像はできるが、帽子の男か緑スーツの男かどちらがルパンかサッパリ理解できない!
こんな演出はシリーズ物のアニメ映画だからこそ成り立つ演出であり、28頁だかそこらの読み切りオリジナル漫画で真似しては絶対にならん。
更にダメなのはカリオストロ伯爵とクラリスだ。
両者の名前がわからん!
ヒロインと敵役と言う肝心のキャラの名前紹介を後回しにするな!こんなのは絶対にダメだ!
今でこそ日テレが何回も放送し、キャラ名もテロップで見せるから違和感なく見れるだろうが、初見のゲストキャラなので
「この娘は何て名前なのだ?」
と客が置いてけぼりなのだ。
これだから映画公開時の興行収入がイマイチだったのだ。
カリ城だけではない。ナウシカもラピュタも同様だ。
映画っぽく作ろうとするあまり、キャラの名前紹介をおろそかにしておる。
こんな作品は漫画作りの参考にしてはならん。
まあアニメとしては動きや演出などは面白いが、不親切な作品作りだ。
カリ城公開時などは宮崎駿もアニメ作る機会も少ない時代があったそうだが、こう言う理由もあろう。
対して、梶原一騎原作アニメや宇宙戦艦ヤマト、サンライズのロボアニメなどなどは、主人公やキャラクターの名前を重要視して、実に分かりやすいアニメを作っておった。
ヤマトですら、メインキャラは沖田、古代、島らだけに絞り込み、スターシャは自己紹介に余念が無い。途中で出てくるドメルもナレーションで
「着々と牙を研ぐ、宇宙の狼ドメル将軍」
と紹介してくれておる。
対して、宮崎駿は東映時代の先輩方の流儀を参考にしたのであろうが、説明不足の上に予定調和を廃した展開で描いているので、こんなの漫画の筋書きの参考にしたら支離滅裂になる。
コメント
_ 獅子神タロー ― 2017年07月01日 11:26
_ RIBON-Y ― 2017年07月01日 22:21
いえいえどういたしまして。宮崎駿大監督に対してエラソーな事書いてますね(笑)。
宮崎駿もトトロや魔女宅では先の欠点も無くなり、主役の名前を名乗るシーンに注力してましたね。
読み切りマンガでキャラの人数を絞れない場合は、目立たせたいキャラの人数を絞り込むのが肝要でしょうねえ。
主役とヒロイン以外に個性的なキャラを多数配置したい場合も、あえて名乗らせずモブキャラにするとか。
宮崎駿もトトロや魔女宅では先の欠点も無くなり、主役の名前を名乗るシーンに注力してましたね。
読み切りマンガでキャラの人数を絞れない場合は、目立たせたいキャラの人数を絞り込むのが肝要でしょうねえ。
主役とヒロイン以外に個性的なキャラを多数配置したい場合も、あえて名乗らせずモブキャラにするとか。
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キャラ紹介。読者が初めて見る作品では大事ですね。と言うかそれをしないと話にならない。第七空間騎兵隊で失敗したのはご指摘の通り登場人物が多すぎてモノローグで人物紹介せざるを得なかったことです。なかなか難しい。(苦笑)