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ヤマト2199。スターシャは波動砲ナシでガミラスと闘えと?2013年10月17日 20:35

ヤマト2199のスターシャは、ヤマトが波動砲を開発して実戦投入した事を快く思わず、コスモリバースの受け渡しを躊躇した。
なんでやねん?

2199では波動エンジンはサーシャが手で持って来た「波動コア」なるブラックボックスの部品が無ければ動かない。
つまり、地球では波動エンジンは大量生産できない。って言うか2個目も造れない。
地球は1隻しかイスカンダル往復の宇宙船を造れない。
しかも敵国ガミラスはイスカンダルの隣国であり、地球の宇宙戦艦とガミラスとの正面きっての武力衝突は避けられない。
しかも、ユリーシャはガミラスがイスカンダルの隣国である事を伝えるツモリは全く無かった。
「言ったら来た?」
とかフザケタ事を言い放つシマツ。立場が立場なので仕方が無いが、ユリーシャが単なる小娘ならばシバき上げられても仕方が無い言動である。
せめてユリーシャが前もってガミラス星の位置を伝えていたら、ヤマトの航路はガミラスを避ける遠回り航路を採択したかも知れない。

てなわけで、
1隻でガミラスを蹴散らしてイスカンダルに来いと言うなら、
「波動砲抜き」は不可能やぞ!
スターシャはナニを奇麗事を言うテンねん!
しかも地球側に対するポーズでは無く、マジで言うてるから始末に負えない天然ぶり。

憶測で、ヤマト2199に登場する各種兵器の破壊力をランキング形式で纏めてみた。

宇宙戦艦ヤマト2199における兵器の破壊力順
これは憶測であるし、ホントは装甲の防御力なんかも纏めるべきであるが、そこまで分からん。

出渕監督は1974年版ヤマトについて
「波動砲は人に向けて撃ってない。」
とか言う意味の発言をしていて、その精神は尊重するとの事を言ってたと思う。
確かに1974年版での波動砲の標的は、
木星の浮遊大陸。
恒星のプロミネンス。
怪獣バラノドン。
バラン星の人工太陽。
ガミラス星の火山。
っと、艦船には発砲していない。
しかし、ホントは、最初は木星の浮遊大陸にある基地の破壊に使用しており、バラン星でも最初は基地を破壊するために波動砲の用意をしていた
七色星団では艦隊に使用したくてもドリルミサイルで塞がれて使用不可能になっていた。
沖田艦長や古代君らは、波動砲をガミラス人に直接撃つ気は満々だったのだ

しかも波動エンジンなるシロモノは普通のエンジンでは無く、一種の永久機関であり、エネルギー供給機関でもある。46センチ砲のショックカノンも波動エンジンから供給されたエネルギーで運用されておる。
地球の沖田艦キリシマなどにもショックカノンが1門だけ搭載されている設定であるが、エネルギー不足の様で作品中では撃ってない。
宇宙船1隻でガミラスに打ち勝ち、イスカンダルに辿り着くためには、波動エンジンの兵器転用は必要不可欠である。

テナ訳で、スターシャの言動が、ナニかとって付けた様な台詞にしか思えないのよねえ。
現実的で無く、感情移入が出来ない。
世間知らずで偽善者みたいな感じであった

大量破壊兵器の残酷ぶりを表現したいのであれば、別のエピソードを用意するべきでは無いか?
やっぱり、1974年版でガミラス星を全滅させて、後悔しきりの古代君と森雪さん。
台詞は古臭いがコッチの方が良かったよ。
戦争の決着が奇麗事で終わってたまるか。
悲劇しか無いのだ。
当時は、こういう悲劇の結末が「リアル」と評価されたのだ。
スターシャは善人でも何でも無いのよ。

1974年版ではスターシャは波動砲については特に言及していない。
おそらく、設計図も渡していると思われる。
地球人が独力で開発したとなれば、威力も分からん兵器なんかどないやって材料を吟味するんや?
艦首が破壊されてしまうよ。

2199のショックカノンは「陽電子砲」と言う事になっている。

テキトーに描いたガミラス艦

陽電子は電子の反物質であるが、現実でもガンの発見などに利用されておるみたい。
陽電子砲の場合は、標的にブツカルと物質を構成する原子の中の電子と対消滅して、ガンマ線を出し、電子による物質の結びつきを破壊し、ガンマ線による熱でも標的を破壊する。まあ、破壊できない物は無いはず。
空気中で発射したら、空気も破壊されて、ヤマトの砲口で核爆発を起こすはずだが、単なる陽電子砲では無く、陽電子の周囲にナニかあるのでしょ。
しかし、陽電子砲のビームをドメラーズ3世の前面装甲は「弾き返した」。
他にも光線が弾き返されて、あらぬ方向に曲がって飛んでいった。
こういうトップをねらえ!的なギャグは止めて欲しかったなあ。