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SMILE FIAT応募作2015年03月04日 21:02

あんまりブログやホムペを更新してませんが、実は別件で色々と絵を描いてたのです。
なんとデザインコンペに応募してたんですよ(笑)
以前は『もえしょく』に2回応募しましたが当選ならず。まあ萌え度が足りないと言う事。

で、別に非オタクのデザインコンペにも幾つか応募してみたんですよ。
あのイタリアの人気自動車メーカー・フィアットの公式キャラクター公募ですわ。
まあ結果は1次予選で落選ですねえ。
送った作品は以下の3作。バリエーションを変えただけですけど。
SMILE FIAT応募作1
色違い
SMILE FIAT応募作2
3つ目は同じデザインで頭身を高くしたバージョンです。
SMILE FIAT応募作3
モデルは、フィアット初期の速度記録車を買い取って、フィアットの航空機用エンジン(6気筒 21.7L 320HP)を積んでしまったモンスターマシン『Mefistofele』で、当時の速度世界記録を樹立したアーネスト エルドリッジと言う昔の英国人ドライバーのイラストを元に2頭身にしてみたワケです。
フィアットのサイトを観ると、商品が販売されてますよ(笑)
また、このデザインにしたのはガルパン『これが本当のアンツィオ戦です!』のパンフレットにあった、モリナガ・ヨウ氏のイラストからインスパイアされたりしてるのです。イタリアやもんね。

デザインは、いわゆる「ゆるきゃら(R)」っぽくならないように、実際に自動車を購入する男性ユーザにもウケる様に甘過ぎないデザインにしたツモリなんですけどねえ。
衣装は結構オシャレにしたツモリですが(笑)
人間キャラにすると、着ぐるみやアニメでも造り易く動き易いし、同じ衣装を着たモデルさんらも登場できると思ったんですけどねえ。

今思うと、シルエットは特徴無いか。
ちと平凡だったかな?
ひねったツモリが一回りして平凡になってしまった……

これはFIATの商標があるので、TINAMIなどには投稿しないでおこう。

他にも書物の表紙絵コンペに漫画絵を応募したら、やっぱり選外。当選したのは超真面目なデザイン。


「宇宙宅配便フリーウィング」感想文2015年03月15日 14:40

獅子神様作「宇宙宅配便フリーウィング」TINAMIなどでも公開されたので、感想文を書きます。
まずは漫画と、そのブログを読んで下さいね。

「宇宙宅配便フリーウィング」のイソロク

さて、前にも書いたのですが、この漫画に似た様なネタは昔のショートショート(多分、星新一か筒井康隆。子供の頃に読んだのでウロ覚え)にあったのですが、持ち込みした出版社のK談社からはその様な指摘が無かったそうです。
なんででしょうね?

っと、その前に前書きが必要になって、そのまた前書きが必要になります。

私はネタ集めの為に時々SF作家の山本弘のブログを観てます。
その中の記事で
前半を読んで立腹しました
昨今大問題になっているIS(いわゆる自称イスラム国)について
「まず、この事件にかこつけて安倍政権を批判する奴。」
なんて書いて、田原総一朗氏らに対して
「この件で安倍首相を批判するっておかしいわ。」
「だってテロは非人道的な行為、まさに悪である。世界から根絶しなくちゃいけない。それはイスラム諸国の意思でもある。そのために日本も金を出すのは当たり前だ。」
「なんか、この件で安部首相を叩いてる連中って、後藤さんたちのことはどうでもよくて、自分たちの主義主張を広めるのに利用したいだけのように思える。」
なんて安直な事を書いちゃっている。
ああ、この山本弘甘いなあ。それにハヤトチリだ。
テロリストが一方的に悪いのは当たり前の事であり、別に田原総一朗はテロリストを擁護しているわけでは無いよ。いちいち書くまでも無い当たり前の事だから省略してるだけだろう。田原総一朗の文面をよく読めばISを擁護しているわけでは無い事は明白だ。
邦人人質がISに拉致されている時期安倍晋三が軽卒な行動をしでかした事を非難しているだけであり、田原総一朗は別に間違えた事は書いて無い。
田原総一朗が、この山本弘の文面を読めば
「何をハヤトチリしているんだ、この野郎」
っと思うだろう。
何が
「日本も金を出すのは当たり前だ。」
だ。そもそもISが出て来た遠因も、欧米が中東の利権をアサリに戦争ばかりやって、戦争孤児などがヒネクレてテロやってるんだ。更にソイツらに武力闘争しようとは、アホな事である。馬鹿げている。
日本は借金まみれなのだから遠い異国の戦争に金出すな。
こんな理屈だったら、世界中の紛争地域に金出さねばならない。ドッチが正義かワケ分からん状態の国々もあるのに、どーするよ?
アホらしい。
日本人が正義の味方気取りで解決できると思うなよ。
偽善も甚だしい。アニメの観すぎだ。
国防なんぞ文字通り国土防衛に専念すれば良いのだ。
遠い異国との二正面作戦なんぞ絶対に無理。

っと、ココまでが前書きの前書き。長いな。

なんでコレが前書きに必要かと言うと、このテロの残酷映像小学生なんかが観てショックをウケたり女子高校生が体調不良になったりしたそーで。コレを書くために前フリが必要であったのです。
まあ、要するにイマドキの子供らも残酷映像を観ると体調不良とかPTSDとか言う病気になっちゃうとか。
自衛隊員も震災の対応で遺体を観てPTSDになるとかしてるらしいし、個人差があるとは言え、こういう残酷描写を観るのキツい事である。欧米の兵隊も同じ様なモノで。
んで、前々から書いてるツモリだが
「子供の漫画離れ」
の原因の一つも残酷グロ描写があるんでは無いか?
まあ、大昔から水木しげる先生らの怖い漫画が多々あるが、こういう大昔の漫画の絵は「写実的」では無い。
また、昭和の頃は線の少ない単純な絵柄のギャグ漫画も雑誌に掲載されているし、多彩なジャンル/絵柄が混在していた。
しかし今やどうよ?
コロコロコミックとか言う本も売り上げ減ってるらしいが、その絵柄も結構線が多い。
ごちゃごちゃしてるぞ。しかも現実離れしすぎたワケ分からん話ばかり。
これでは「漫画の読み方が分からない」と言う幼い子供が出現するのも当たり前では無いか?
漫画の場合、無駄に線が多いとキャラクターの線と背景の線の区別がツカン。読むのがシンドイ。
無駄な線は描かないベキなのである。
それに子供なんかは、線が多い絵は
「汚い」
「怖い、グロテスク」
っと思う。
いや、子供だけでは無い。漫画をあまり読まない非オタクの普通人でも「ごちゃごちゃした汚い絵」と思う人々は多い。
また逆に、線が多く無いと「下手・手抜き」と思う人々も多い。
まあ好みが分かれるのだ。
その多様な趣味嗜好を今現在の漫画雑誌はフォローしキレてないのだ!
漫画家自身は悪く無い。偏向した作品ばかりを集めちゃったり描かせたりする編集者が悪い。
どーせ漫画のアンケートに答えたりブログに感想書く連中なんて分かったフリして情報量が多い漫画をネタにしているだけだ。その方が字が多く書けるに過ぎない。
こんな連中の言う事ばかり聞いてても陰気でゴチャゴチャした漫画ばかりになる。
漫画なんかパッと読んでパッと忘れる軽い漫画でも良いのだ。
「できんボーイ」で良いのだ。

過去にやたらとオタク連中が勧める子供向け某アニメをDVD集買って観てみたが……
陰々滅々!しょーもない!つまらん!半分も観ずにまんだらけに売り飛ばしたよ。事実、肝心の子供にはウケずに打ち切りやんけ。オタク連中の言う事なんぞ一切信用でけへんわ。
華やかさとかショウ的要素が全然無いもんな。
オタクは駄目。

てなワケでようやく本題。
「宇宙宅配便フリーウィング」小林まこと先生(1.2の三四郎)
「一番読みやすくて面白かった。」と強く推したらしい。
もしかしたら、昨今の漫画がゴチャゴチャした絵で奇怪な設定の漫画ばかりである事を憂いてか?
「読みやすい」と言う事を推したのかも知れない。
他の投稿作は知る由もなく比較は出来ないが「読みやすい」のは本当で、推薦されるのはモットモである。

しかし、この作品と似た様な筋書きの小説が過去にあったと言う指摘が無い。何故か?
ウロ覚えで恥ずかしいが、その小説は「2001年宇宙の旅」のパロディでは無く、モノリスも登場しない。しかし、その筋書きはソックリで、確か
「とある宇宙船。土木工事用のロボットを輸送していた。
そのロボットの中に不良品のロボットが混在してたので、通りすがりの惑星に捨てた。
捨てられたロボットは、その惑星で起動し、こう言った。
『光あれ』
まあキリスト教徒らが読んだら怒り出しそうな内容である。
モノリスを登場させなくとも似た様な話が出来てしまうと言う事実である。

フリーウイングの宇宙船

んだがしかし、よく考えたら他にも「2001年宇宙の旅」のパロディはある。
例えばあさりよしとおのメジャーデビュー作「木星ピケットライン」
コレもモノリスが登場しないが、モロに「2001年宇宙の旅」のパロディである。

K談社から言われた、
「何が起こるかネタバレに近くそれ以上の事が起きない」
コレの意味には
「似た様な作品は他にも色々あるよ」
も含まれているかもしれないのだ!
私が子供の頃に読んだ小説も含まれている可能性は大いにある!
恐らく古今の日の目を見ない他の投稿作には類似のネタもあったのであろう。

もしかしたら、私よりも年上である獅子神様も、この小説なり似た様な作品を読んでたかも知れない。
ソレはほとんど忘れているがウッスラと覚えていて、ふと思い出して漫画にした可能性がある。
コレは先にあげた山本弘のブログに書かれている
「クリプトムネジア」
と言う心理現象だ!

うむ、確かにコレは恐怖である。
ソコで大切なのは、引用の引用になってしまうが、筒井康隆『SF教室』 
『 SFをはじめて書くきみが、やっと見つけたアイデア――そんなものは、とっくに、どこかのプロ作家が考えだし、書いてしまっているに、きまっているのだ。しかも、ずっとおもしろく、ずっとうまい文章で!
 よほど、ほかにない新しい、しかもすばらしいアイデアでないかぎり、アイデアひとつで勝負するのは、危険なのである。 』
てなワケで、アイデアだけでは無く、テーマとかが重要である事を力説しているわけである。
うーむ。なるほどね。
(この引用を書くために前置きの前置きが必要だったのである。)

でも星新一は結構気楽なモノで、取材に飛び回っている小松左京にゴクローさんとか言って、自分は想像だけで書いていると言ってたなあ。
んで、アイデアは
「異質なモノを組み合わせる。例えば最新のモノと古臭いモノを組み合わせる。
最新のモノと言えば、宇宙船。
古臭いモノと言えば狐憑き。
っと言う訳で、最新の宇宙船で狐憑きが起きると言うネタが出来る」
なんて事も言ってたりして。
まあ、ようするに、「チョイと捻れ」っと言う事である。

また、他の指摘。
もし少年誌に投稿したとしたら「宇宙宅配便フリーウィング」は説明不足かも知れない。
作中では『モノリス』と言う言葉も用いず、「2001年宇宙の旅」っぽいパロディがラストまで無い。
これではイマドキの子供には理解出来ないかも知れない。
知っている子は知ってるが、知らない子は知らないのである。
漫画では
「そんなの誰でも知ってるよ」
なんて上から目線は絶対に駄目である。トミーズ雅が暴れてしまうのである

どっちもどっち

結論としては、「宇宙宅配便フリーウィング」は善くも悪くも素直な作風なのでる。

なお、余談ではあるが、「木星ピケットライン」の主人公の名も
「山本五十六(イソロク)」
なのである。

本題の方が短いぞ。