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今更「君たちはどう生きるか」の感想文2023年10月08日 18:25

見たのは7月だったが折角見たので感想文でも書くか。
ネタバレはあるしそもそも見てないと分からんよ。

なんばマルイTOHOシネマズで見たが、以前真夏に見に行ったら冷房が寒すぎた思い出があったので、こういう露出の多い格好ではなく(今回の自画像はりぼんちゃんのお姉さん10歳。身長とスタイル以外は子供)

りぼんちゃんのお姉さん夏服1
ちなみにこの服は街で見かけた白人少女の服装。日本は蒸し暑いからか露出度高い。昔こんな露出の多い服描いたら「こんなの現実にはいないよ」と突っ込まれたのだが今じゃ当たり前だ。

で、寒いと思ったので接触冷感素材じゃない厚手のTシャツと暑苦しいダボダボジーンズというオタクの正装。

りぼんちゃんのお姉さん夏服2
ついでに映画館内で羽織る上着まで持ってったのだが
りぼんちゃんのお姉さん夏服3
上着は夏用の半袖だったので大失敗!やはりメチャクチャ寒い!どんだけ冷房入れてんねん!

映画館が寒過ぎて震えるりぼんちゃんのお姉さん
下のなんばマルイの冷房と同じ設定温度なのかもしれないが、基本は歩き回ってる百貨店内と、喋りもせずに椅子でジッと座ってるだけの映画館内の気温を同じにするな!しかも扉も閉め切り空気も入れ替わらないから暑い空気も入らないだろ。メチャクチャ寒い!
皆んなよく平然としてられるな!
寒さで凍えて腹の調子もおかしくなりもう最悪のコンディション。
しかもだ!右隣の痩せ型オタク気持ち悪い!座席のドリンクホルダーのストローに直接顔持ってきて啜ってやがる!
隣に座ったキモオタに怯えるりぼんちゃんのお姉さん
私の胸(えっち!)の所でストローをチュー!
気持ち悪いいいいい!
映画も上映中なので声を出すわけにもいかず、殴り飛ばすわけにもいかないので我慢したが、こういう場合はどーすりゃ良いのだ?座席指定だから他の席に逃げるわけにもいかないしそもそも満員。
ほんと、頭に踵おとしでも喰らわせたかった。
席は前の方だがほぼ真ん中なので良い席だったのにコイツのせいで台無し。

で、肝心の「君たちはどう生きるか」だが、前半マジでだるい!つまらん!その上寒いし右隣の痩せオタクはキモいしサイテー!
本当に席を立って出て行こうかと思った。
しかし金払って勿体無いし、まだ前半だしで我慢したが、後半、屋敷の塔に侵入してからは徐々に面白くなってきたからまあ何とか最後まで見れた。右隣のキモオタもドリンクが切れたか飲まなくなったし。

てなわけで寒かったし前半つまらんかったので1回しか観てないしもう7月に観たっきりやから記憶も曖昧、パンフレットにも情報は乏しいのでスカスカな感想文しか書けないが。

まあ冒頭の火事のシーン、群衆の絵が変わった感じなのでこのまんまでしてくれたら面白いとか、戦時中の情景、宮崎駿の実体験も盛り込まれているのか戦闘機のキャノピー量産(零戦らしい)など見た目は面白い所はある。
また田舎の森林の薄暗い湿った描写も良く描けている、が、観てて心地良い情景では無いよなあ。
日本の水辺なんかぬかるんでるよ、と思ったらちゃんとぬかるみの表現を描いたのでリアルではある。
しかし疎開先の田舎者連中の描写なあ。いじめっ子ばかりで個性というものが無い大塚康生が参加してれば「田舎にもいい奴はいるだろう」とか言って追加キャラを出して主人公眞人といい奴とでいじめっ子どもに逆襲する痛快学園アニメにもできただろうに。ちなみに未来少年コナン三等市民にも賢い人はいるだろうと意見してルーケのキャラができたって話を見たが本当かな?
眞人に味方キャラは現ず自傷して、しかも凄い怪我。相変わらず血など液体描写が大袈裟。キムタク親父はイジメの被害と思い込み引きこもりを容認。
この展開で面白いかあ?パンフレットの薄い情報では宮崎駿の自伝的とあるが、これも実話かあ?どこまでほんまやねん?アニメ関係者の話す裏話ってどこまで本当か分からん。
てなわけで美少女が出てくるわけでもなく、華のある絵もなくウジウジと悩む少年と変に絡む不気味な青鷺の映像、婆ちゃんたち、で前半しょーもない。
しかし継母夏子がやたら広い屋敷のハズレの塔に失踪し、眞人が追跡してからは面白くはなる。やはり主人公が動かないと面白くない。
やってる事はわけわからんし行き当たりばったりの展開。この話に何か意味を見出そうとする人も多いが?
別にこれ意味無いんちゃう?
大叔父や塔がスタジオジブリの暗喩だとか積み木の数が作品数と同じとかそれまでの宮崎駿作品のセルフパロディの様なカットがあるとかで色々と推測がある様だが、
思わせぶりに描いてるだけで、別に意味無いんちゃうかなあ?
評論家気取りの客をおちょくる話とちゃうか?
それは別に悪い事でも無いやろ。
宮崎駿が働いた昔の東映動画は主に昔話を題材にしたアニメ映画を作ってきたが、そういう作品は大抵昔の人間が思いついた行き当たりばったりの話ばかりや。先の高畑勲「かぐや姫の物語」原作なんか行き当たりばったり。
月から来たという伏線も無いし唐突な展開。思いつきの奇想を並べただけやろ。昔の東映動画の人々は「串団子」と呼んでたそうだ。
最後に唐突にインコ軍団が出てくるが、コイツら話を終わらせる為に出てきたんやろな。
まあ取り留めのない昔話の再現やろな。
過去作の様なシーンもあるというが、宮崎駿は昔からワンパターンと揶揄されている監督なのでいつもの事だろう。
男性主人公で宮崎駿面目躍如の冒険作品との前評判もあったが嘘やん。

とは言え、絵は上手い。ジブリは絵が上手いの当たり前やろとツッコミもあろうが「君たちはどう生きるか」線の描き込み、情報量が最適で見やすくなっている。ここが上手い。千と千尋など描き込み過剰でむしろ見づらくなってしまった作品に比べたら随分と画面がスッキリして程よい感じになっている。
わざとらしいCGも無い。手描き感を全面に出してる。キャラとCG背景との違和感がない。新海誠とかいう若造の映像とは訳が違う。
そして説明過剰な台詞がなく絵だけで話が展開されている。これで良い。
アニメのお手本の様な作りであり今のアニメ製作者連中にこそ見習って欲しい作品になっている。
これが宮崎駿の目的ではないかなあ?

比較としてはTVでしてた水星の魔女とか言うガンダムアニメ、アニメーターを多数注ぎ込み絵単品は上手いが演出がなあ、重要な話を室内で動きも無しに喋って説明してるだけの会話劇。しかもキャラ演技してない。台詞を聞き逃したら何してるのかサッパリわからない。こんなもんアニメとちゃうわ!アフレコ台本書き換えたら全然違う話がでっち上げられるやんけ!海外輸出したら内容全部差し替えられても違和感無いぞ。こんなモン全然あかんわ!途中で見るのやめたわ。大勢のアニメーターの無駄遣いや。

しかし「君たちはどう生きるか」ヒロイン不在でヒミは中盤過ぎからしか登場しないし若いキリコは声出すまで男かと思える様なキャラやし継母では歳取りすぎやし、もうちょい華のある話にでけへんかったのかあ?
ラストも鳥のフンまみれでえーのか?
やろうと思えばもっと娯楽に徹した話も作れたはずや。興行収入歴代一位の座を奪い返すには娯楽に徹した作品を作るべきでは無いかなあ?

宣伝無しはスラムダンクの真似というより自動車のテスラの真似では無いか?

そのうちに日テレ・読売テレビで放送するだろうが、それで見直したらまた違う見解が出てくるかもしれないが。
インコ軍団といい田舎学童といいモブキャラが無個性というのはいただけない。