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ミニマムデザインのススメ2015年06月06日 22:06


江口寿史のポスターが古いと言われた原因について
「似てない」「古い」と言われる原因は、シンプルな絵柄が物足りなくて似てないと認識されてしまい、古いと思われたのかも知れないと推測した。

根拠としては、Windows 8MacOS-X-Yosemite(ヨセミテ)のアイコンなどのデザイン。
デザインが刷新された時、これらはタブレットやスマホを念頭に置いて「シンプルデザイン」とか「ミニマムデザイン」「フラットデザイン」とか呼ばれる単純な物になった。
ミニマムデザインの反対は「リッチデザイン」ね。
その前は立体感を強調した3DCGみたいなデザインで、ボタンはボタンらしくしようとか言うデザインだった。
しかし、パソコンよりは性能が劣るタブレットやスマホでは負荷がかかるので「ミニマムデザイン」に移行したとも言う。
もっとも、立体的なリッチデザインに行き詰まりを感じたのかも知れないが。

そうなってしまうとユーザからの感想は
「ダサくなった!」
「どこを押せば良いのか分からない」
と散々な物。
折角立体的に進化して行ったユーザインターフェースが退化して古臭くなったと思ったのでは無いかいな?

てな訳で、江口寿史絵の情報量が少ない事「古い」「似てない」と思われた原因では無いか?

しかし、デザインする側からしたら必要最小限の情報量で格好良くするのは難しいのよお。

更に又、ヨセミテも慣れて来ると、以前のリッチデザインとか言う立体的なアイコンが無駄でダサイ物に思えて来る。

んでもって、最近の漫画。
少年サンデーとか発行部数が激減しているとも言う。私も随分と読んで無いが、サンデー公式サイトで試し読みしてみると……
「競女!!!!!!!!」と言う作品を読んでみたが、無駄な効果線を描くなよお!
女体描写が売りの漫画なのに、肝心の女体に効果線を描くな!
イマドキはこの様な効果線を多様する漫画家が多い様だが、これアカンわ!
スピード感も力感も色気も無い。
紙面を汚すだけや。
人物画そのものはキチンと描けてるのに、効果が悪い。
これが新しい表現かね?

同じサンデーなら男組やら赤いペガサスやら六三四の剣とか、お手本にできる作品があるやろうがあ。こっちの方が優れている。
これでは発行部数が減るわ。
子供読者が読まなくなるのも当然。

ちなみに「競女!!!!!!!!」と似た様なネタは大天才永井豪先生が昔お描きになってた。
同じ少年サンデーでの「スペオペ宙学」と言う漫画で「レズリング」と言う競技を描いていた。
誤字では無い。
レズビアンテクニックを取り入れた女子レスリングである!

っとまあハナシはそれたが、現代漫画に無駄な線が多いと言う事が改めて確認出来た。これは寧ろ新しい方が駄目である。
デザイン界隈はミニマムデザインに回帰しつつあるので、漫画・アニメもシンプルデザインに回帰し、効果線も劇画に戻した方が良いのでは無いか?

アニメーターの収入が少ない事が、ようやく社会問題として取り上げられる様になって来たが、イマドキの線が多いキャラを描いていたら動画マンも効率が悪くなるよ。線減らしても可愛いキャラは描ける。デザインできる。
ミンキーモモママは小学4年生ケロケロちゃいむ、21世紀ではマリー&ガリー
どれも子供にウケておる。

ママは小学4年生:水木なつみ、みらい母娘
ママは小学4年生星雲賞も受賞している(笑)
久々にこの母娘描いたなあ。

シンプルなデザインは息が長い。
亀倉雄策が手がけた東京オリンピックや札幌オリンピックのポスターはシンプルで優れたデザイン。
勝見勝がデザインした東京オリンピック用のピクトグラムは、更に大阪万博で発展し、今でも役立っている。

また、阪神タイガースの意匠については球団設立時から一環した優れたデザインになっている。
阪神タイガースの公式サイトによると、早川源一と言うデザイナーが絶妙なバランス感覚で仕事をしたとの事。
あんまりゴチャゴチャしたデザインだったら、長続きしなかったろう。

もっとも宇宙戦艦ヤマトは複雑である。
しかし、よーっく見ると、ヤマトは喫水線の下からアオリ見る構図で描かれる事が多い。複雑な艦上構造物をあまり描かずに、流線型の船体を強調したアングルから描かれる。しかも色は鉄黒色と赤の2色のみと言うシンプルな物である。

テキトーに描いたヤマト

ここまで手抜きで描いても「ヤマト」と認識できる訳である。

なんかイマイチ纏まりの無い話。

「コレジャナイ」では済まされない2015年06月14日 18:14

ホントはサイトのトップ絵を描いてたのに、悲劇的なニュースを観てしまったので、別の絵をアップしました。
ガンバの冒険ノロイさんです。
ガンバの冒険のノロイさん
大きな絵はサイトTINAMIに置いてます。

いやあ、ねえ。
なんかネットでガンバの新作のニュースを知ったので、キャラクターデザインとか予告動画を観てしまったんですけど。

あかんわあぁ。

多くの人々から「コレジャナイ」と言う感想が上がっているけど、それでは済まされない。
コレはミスやわ。

3DCGで描かれたアニメになっているけど、日本お得意の「セルルックCG」にしたほうが良かった。
まあ天下の巨匠出崎統監督やキャラクターデザイン椛島義夫氏、美術の小林七郎氏、男鹿和雄氏、レイアウトの芝山努氏ら、超ゴージャスなスタッフの1975年版アニメの真似を今更するのも無理はある。
ガンバをアニメ化するなら全然違う表現に挑戦するのは、むしろ妥当な判断かとも思われる。

しかしや……
劣化させてどうするよ。
キンキラリンのCGでペットの様な毛並み。
オブジェクトをペタペタと貼付けただけの安っぽいCG。
なにより、あのデザイン、何よ!

どーも、今回のアニメはアメリカ人がプロデューサーになっており、海外展開を考えているフシがある。
しかし、アメリカの後追いのデザインでは、単なる劣化コピーやんけ。

っと言うのは言い過ぎ。3Dガンバの造形は、なんとか可愛くしようと言う意図も見受けられる。
だがやはり、過度なディティールアップで無駄な情報をキャラにつぎ込み、無駄に不気味にしている。
目つきも悪い。ガンバ潮路らしきキャラはそれなりに可愛くしようと言う努力は見受けられるが、他がオッサン臭い。
何よりバタ臭い。
これで構想15年、総制作費20億円って、なあ。
20億円はいいとして、15年間なにやってたんやろ?

監督の河村友宏小森啓裕は新人らしく、どうやら普通のアニメ制作には関わった経験が薄い模様。
そりゃ普通のアニメ関係者なら、こんな火中の栗を拾う様なアホな企画には参加しないわなあ。

アメリカのデザインラインに沿った作品では個性も何も無く、海外からも否定されてしまうよ。
日本のアニメがウケている要因は、非アメリカ調のデザインを確立しているトコロ、日本の個性がウケておると言うのに。
「アナと雪の女王」とか言うのは歌でヒットしただけで、キャラはE.T.の異星人みたいに不気味。表情も何故か困り眉毛やしかめっ面の様な不愉快な表情になる。どこが良いのかサッパリ分からん。
日本でファンアート描いている人も日本調で描いている事が多い。
ビジュアルには不満があるのだ。
それが分からんとは思えないのだが、アメリカ人プロデューサーと15年間揉めていたのかな?

まだ3D版ではノロイのビジュアルが公開されていないが、まあ期待はできない。
ヨイショらしきキャラに眼帯が無い。ノロイ眼をやられたと言う設定が無いようだ。
もしかしたら、ノロイ軍団との戦いもアメリカンカートゥーンみたいに、ポカポカとホノボノ殴り合い描写になる恐れがある。
海外ではアニメでバイオレンスシーンが規制されているようなので、何の害も無い映像になる恐れがある。

出崎ガンバでの「日本のアニメ史上最も恐ろしい悪役」と言われているノロイ
しかし、「醜いバケモノ」では無く野生生物としての美しさも併せ持つ希有なキャラである。
これが近年のグロテスクなアニメや漫画とは一線を画す名作と言われる所以の一つである。
原作の斎藤惇夫氏も
「八丈島でみた毛が白く輝いて見えたイタチなんです。ふつうのイタチなんだが、その白い姿があまりにも美しく」
と述べている(ロマンアルバムね)
ちゃんと再現しているのである。
また、同じく斎藤惇夫氏曰く
「16匹から7匹へまとめられたのは、良いことだと思います。ぼくの作品の中で、16匹全員が動いてなかったというのが欠点」
出崎ガンバの改変点を誉めている。

今度の3Dガンバも7匹に纏まっているので、出崎ガンバを意識していると思われるが、なんであんな「不気味の谷間」にドップリとはまり込んだデザインにするかなあ。
なんで、口やらマブタやら無駄なディティールを描くかなあ。
色調も主役ガンバ寒色系のみ。地味。
スタイルも何か変……

っと愚痴ってみても、平成産まれの人々は違う感覚なのかも?
「昭和のショボイアニメにノスタルジーを感じるなんてねえ」
なんて思っているのかも知れない。
しかし、駄目なものは駄目。
安住紳一郎とか言うアナウンサーがユル・ブリンナー「王様と私」を知らないと堂々と言ってしまう情けない現代。
へたすりゃ「荒野の七人」も知らないかもしれない。テレビに出るなら必須教養として観ていて貰いたい物だ。こんな事だから柳田理科雄と言う俗物に騙されるのだ。
で、出崎版のアニメ企画書には「動物による荒野の七人」と記述している。そこまでやってやろうと言う意気込みだったわけである。
荒野の七人の原作である、「七人の侍」にも対抗しうるアニメなのに。
映画の「七人の侍」では侍役の三船敏郎志村喬らは強そうで存在感があるが、敵の野武士軍団にキャラが居ない。何とか逆光で撮影したりして迫力出す演出にしているが、菊千代久蔵勘兵衛の方が強そう。
この敵キャラの物足りなさを補完したのが「ガンバの冒険」なのである。

トップ絵更新しました2015年06月18日 20:55

久々にトップ絵を更新しました。また水着(笑)。だって服描くのメンドクサイもん。
りぼんちゃん顔アップ
大きいサイズはココTINAMIで公開してます。

しかしまあ、イマドキの絵では無いなあ(笑)。昔から時代に合わせた絵なんて描いて無いけど。
巨匠江口寿史先生曰く
「38年もやってんだ。古くて当たり前だろバカヤロウ!新しいだの古いだのそんな次元はとっくに越えてんだよバカヤロウ。」
まあ年数と次元は異なるけど同じですね。

サイトを復活させてからりぼんちゃんのお姉さんを描いてなかったので、今回描いてみました。
りぼんちゃんのお姉さん
こういうキャラをアオリで描く人は昔から少なかったみたいで、友人知人からは「ちょっと怖い」と言われてたよ(笑)。
それもそのはず、りぼんちゃんのお姉さんは体力のあるアクションキャラで、世界最強の小学生と言う設定。
マジンガーZデビルマンよりも強い!
アクション漫画にする時は、多分お姉さんが主役になってしまいます。

顔を描く場合は、きちんと横顔と正面顔の整合性も考えて、眼と耳の距離もキチンととって描いてます。ここでアゴの骨の線を描かないのがポイント。子供はシモブクレなので頭蓋骨のラインは見えません。

身長は164cm。小学5年生の10歳児のわりには背が高く、大人になったらおそらく170cmをかなり越えるモデル体型になります。
りぼんちゃんとは年齢差と体力差、身長差がかなりあるので、一緒に遊ぶ事は滅多に無いのです。
あんまり姉妹でベタベタとくっつくのも、りぼんちゃんらしくない。

しかし、いつも思うけど、りぼんちゃんは水着姿は似合わんな。服描くときはミニスカートやパンツスタイルでは無く、ほとんどロングスカートにするもんね。
服描くのメンドクサイけど、タマにはドレスを着せないと。

風邪をこじらせてしんどかったけど、また賞金稼ぎのイラストにも挑戦してみようっと。