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新国立競技場の改定案2015年07月15日 21:18

社会問題があれこれありますが、ヤヤコしいねえ。
その一つが2020年東京オリンピック深刻立競技場
では無く新国立競技場(おやじぎゃぐ)の建設費。
なんだかんだで2520億円もの巨費が必要だとか。しかも下手すりゃもっと高額になる可能性が濃厚とか。
酷いねえ。
しかも、一見カッコよさげなデザインだけど、俯瞰から見下ろしたら兎も角、日常生活で地面から見上げたらイマイチ見栄えがしないデザインだとか。
大きすぎて周辺の土地にも被害が予想されたりして。
まあ私は東京から大阪に引っ越した後だから知ったこっちゃ無いのですが、税金がかかるから建設費は人ごとでは無いみたいです。
どーもキールアーチとか言うモノで構造物を支えるとか言うモノで、土台工事も難しいし、更に地下鉄まで走っているから難工事が予想されてます。
更にその上、鳶職が圧倒的に不足しているとの事。タダでさえ鳶職になる若者が減っているのに高層マンション建築が増えて需要は高まっているので人手不足も甚だしいとか。難しい建築物なので誰でも良いという訳にも行かないし。

どんだけデカイかと言うと、Twitterで紹介された東京新聞の図解に、更に戦艦大和を比較してみた図がありましたので転載してみましょ。

新国立競技場と戦艦大和との比較
デカイし重そう。硬い建造物で造る筈。

どうにかならんか?
軽く出来ないか?
てな訳で、エアドームなんかどうよ?東京ドーム大阪万博のアメリカ館みたいな建物。
空気膜構造屋根とか言うモノにすれば建造物は軽くなるはず。
しかし、これではデザインが変わっちゃいます。
世界中に発表したのに、今更変更しては政治家連中のメンツが丸潰れです。これも知ったこっちゃ無いけど。いっそメンツなんか潰れてしまえ。

でもまあ、なんとか解決策を考えると、普通の空気膜構造屋根では無く、更に工夫を凝らした建築物を参考にしましょう。
先ほど大阪万博のアメリカ館の例を出しましたが、同じ大阪万博では更に先進的な建築物がありました。

大阪万博の富士グループパビリオン!
引用
空気膜アーチ構造
富士グループパビリオンは,室内外の気圧差を必要としない空気膜アーチ構造を採用している。プランは外径50mの円形である。このプラン上に直径4m、実長72m(一定)の16本のアーチ型チューブを立てて行く。中央の2本は半円アーチとし、隣り合うアーチが互いに密着するように並べて行くと、幌馬車風の形態が幾何学的に定まる。これがこのパビリオンの基本形である。最高高さは31mである。 富士グループ館は,膜構造建築の中でも「空気膨張型」と呼ばれるもので、このタイプの空気膜構造の例としては、世界最大である。
引用オシマイ

富士グループパビリオンの写真はコレ。写真の引用元はココ

富士グループパビリオン
富士グループパビリオン

コレをデカクして、新国立競技場のアーチと同じ形にしてしまえば軽量になる!
新国立競技場の改定案
巨大なので空気膨張だけで無く、熱も送り込み浮力によっても高さを維持する様にすればどうか?
熱で浮くので基礎工事がラクチンになるのでは無いか?

しかも柔らかい膜で造れば、最悪大地震で壊れても被害は少ない。

また、スポーツ競技場なので東京ドームの様にフィールド内で気圧調整をすると風が競技に影響してしまうし、出入り口の開閉もままならない。
しかし、空気膜アーチ構造の場合はアーチ内だけの気圧を調節すれば良いので、風が競技に影響する事は少なくなるのです。屋根も開閉式にできるかも知れないし。

大阪万博と言えば1970年の古臭いイベント。かの江口寿史先生が14歳の中学生だったらしく、万博に行った時に当時珍しかった外国人を見つけては、
「ハウアーユー プリーズサイン」
とか覚えたての英語を言ってサインをネダッテタとか!
しかし、そのころから結構役立つプランがあったのよ。


横浜ランドマークタワーは建築費が約2700億円だったらしいが、高さは296.33mで日本2位。
高さ日本一のあべのハルカスは、たったの約760億円で済んでいる。

工夫すれば巨大建築物でも安く造れるのだ。

とか書いていると、建設計画見直しのニュースが
そりゃそうか。
でも、どうなることやら。