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『ヤマト2199星巡る方舟』を観た2014年12月23日 17:57

某日『宇宙戦艦ヤマト2199星巡る方舟』を観ました。
某難波のシネコンで観たのですがポイントが貯まってたオカゲで無料で観れたのです。ラッキー。でもこのポイントカードはサービス終了なのね。

ガトランティスとの戦闘ですが、昔の白色彗星帝国編の「さらば」では無く、イスカンダル往復の復路のエピソードでテレビ放映で省略されたオハナシです。
ってガトランティスはアンツィオか!
ガルパンのアンチョビ姉さん

以下はネタバレ満載です。

良かった所古代進君がキチンと主人公になって、艦長代理業務を遂行した所2199では存在感無かったもんね。
本来ヤマトは沖田が古代を育てる話なのに、2199ではその要素が無くなってしまったのが不満であったが、そういうファンの感想を聞いてか、沖田と古代の雑談シーンも挿入された。コレをさっさと本編でやっておくべきであった。
私も前からそう書いてたし、他のブログでも
「古代君は『撃てー!』と言う役割しか無い人になった」
とか書かれてた。
パンフレットによると出渕裕監督はネットの評判も気にしていた様なのでイチイチ検索もしているハズ。
この不満を解消する為のガトランティス編とも言える。

見せ場は物語始めと終わりの2回の戦闘シーン。長い時間をとっているが、なかなか頑張っていて飽きさせない描写になっている。ん。まあコレで良かろう。
時間は長いがむしろ、もっとジックリ見せても良かろう。
と言うのもガトランティスの超兵器「火焔直撃砲」の描写が分かりにくい。
文字通り火焔の様なビームを「物質転送機」で任意の空間に瞬間移動させているが、映画を観ただけでは分かりにくい。
ただ単に射程距離が長いビーム兵器としか思えなかった。
ガミラスの超弩級戦艦の前面装甲は頑丈で「コレで耐えられる」とか言ってたので、瞬間移動するビームとは思え無かったのもマズい描写であると思う。
テンポアップ重視の演出は分かるが、ヤマト演出においては一撃必殺の大破壊兵器の描写はもっと重々しくジックリと長時間かけて描く必要がある。
今回は波動砲も封印されているので、ハデな大破壊兵器は「火焔直撃砲」しか無い。もっと分かり易く破壊のプロセスを描写するべきであった。

しかし、イスカンダル復路のハナシなのでヤマトは画面下手から飛んで来る描写が多く、ちょっと違和感があるなー。

往路の宇宙戦艦ヤマト
テキトーに描いたヤマト
復路の宇宙戦艦ヤマト
復路の宇宙戦艦ヤマト
上手・下手の事はブログ過去記事漫画を参考の事。

「火焔直撃砲」がガミラスからの技術供与である事はゲーム版で描写されているそうだが、ゲームしないからそんなの知らなかった。昔のヤマト2もマトモに観てないしなあ。やっぱ続編はちょっとなあ。
ゲーム版は松本零士版なので、やっぱり出渕裕監督は松本零士版でやりたかったと思われる。

「物質転送機」を使った作戦はドメルと今回のゴラン・ダガームが行ったが、ヤマトのレーダーで観測出来ないアウトレンジから狙うという事は、ガトランティスやガミラスの索敵範囲は地球の技術の遥か上を行っているようである。
もっともドメルは七色星団で隠れていたが、ヤマトを捕捉している。
しかし、ガトランティスはガミラスも策敵出来ないアウトレンジから攻撃しているので、ガトランティスの方が技術が上なのかね?
また、ガミラスもガトランティスもヤマトがワープする空間を探る事に成功しているので、未知の技術があるわけで。
そうでないと数千光年先にワープした物体を捕捉しようとしても、普通では数千年前の情報しか得られないから何やらワケ分からん技術が必要である。
地球にはそういう技術があるのか?不明である。

絵についても頑張っているが、星雲とかの絵をアップにすると、やや粗が見えてしまうなあ。美術は難しい。
CGメカも一昔前では全然駄目だったモノだが、今では見せ場に耐えられる。もっともスピーディーに動かさないと迫力が出ないらしく、ジックリとユックリ動かしても良いと思うが?
また戦闘シーンでも砲撃で装甲やパーツがそれぞれバラバラに振動したり描けそうやけど、まだそこまでは描けて無い。
真空の宇宙区間では衝撃での振動はナカナカ収まらない。また衝撃を喰らったら船体が必ず動く筈である。ソコまでは厳密には描けて無い。一部描いているけど。

宇宙船の慣性制御


アカンかったトコロは大和ホテルでの描写。
ちょっとダレたなあ。
こういう話をファンが求めておるとは思えない。
またもやジレル人の超能力幻覚攻撃であるが、殺すのであれば幻覚を見せて撃ち合いをさせたり自殺させたり、即座に抹殺できるハズである。なんでこういう回りくどい事をするのか?
また今回のヒロインである美影の記憶を元に戦艦大和やアマゾンの地形などを忠実に復元して幻覚を見せる能力がありながら、なぜ、バーガーの記憶にあるネレディア・リッケの復元は中途半端になって失敗したのか?しかもバーガーは薄々オカシイと気付いていた。なぜその気付きが分からない?
バーガーとの和解や、ジゼル人の描写をしたのは分かるが、もうちょいエピソードを工夫するべきであったなあ。サスペンス調にするとか、市街戦アクションにするとか。
そもそも同行したアナライザーはジゼル人の精神攻撃にどの様に対応したのか?美影の録音機や万能宇宙艇の動作も精神攻撃に対応して動いていたのか?なんやワケ分からん。

また、ガトランティスとの決着が付いた訳でもないし、斉藤がチョイ役で登場したので、続編が出来るのかも?

つづく

コメント

_ 獅子神@煮しめ ― 2015年01月01日 09:42

明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
今年もよろしくお願いいたします。

ヤマト・・ まだ観に行けてない。年明けてもまだやってるかな~・・

_ RIBON-Y ― 2015年01月01日 12:09

獅子神様あけましておめでとうございます。
原作いろいろありがとうございましたWw。
本年も宜しくお願いします。

大和2199『これが本当のガトランティス戦です』は京都でもまだまだ上映している様ですね。
このネタバレブログを観ても大丈夫な内容です。
評価は分かれるでしょうねえ。
好意的な感想もありますし。

ホントはガルパン男版『フューリー』も一緒に観ようと思ったのですが時間的に無理でしたわ。

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