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ヤマト2199。ガミラスとイスカンダルの位置関係?32014年05月26日 20:53

ヤマトがガトランティスと戦う話が映画になる記念です。ウソ。


これらの記事はSF作家の山本弘記述ミラスとイスカンダルの正しい天文学などを読んでみて疑問に思ったので書いたわけですわ。
ソコには
「2つの星があまりにも近く描かれすぎているという点については、僕も同意する。あんなに近くては潮汐力の影響が大きすぎて、まともな環境は維持できまい。」
っと書かれています。
っがコレは1974年版のテレビ画面を見ただけの安直な話です。山本弘自ら柳田時間」「柳田距離」などと批判しているのと同じ思考をしています。
「柳田氏の設定に合わせるのも疲れるなー(笑)。」
なんて書いてますが、なんで柳田の設定に合わせる必要があるのでしょう?
幼い頃の私ですら、
「ガミラスは手前にあるからガミラスとイスカンダルは結構離れているんやなあ」
くらいは考えてたよ。

柳田理科雄の手口は、デタラメな前提をデッチアゲてソレに沿ってデタラメな結論を導き出して、アニメや特撮を嘲笑すると言う卑劣なヤリクチです。ヤクザと同じ。
なのに、なんで柳田理科雄を批判するのにそのデタラメな前提に従う必要があるのでしょうか?デタラメな結論しか出てこないのは当たり前です。
山本弘はヤリカタを間違えてました。まあ前も書いたけど『マジンガーZが全力疾走しても兜甲児は快適だ!』みたいな記事を書かないとイカン。『柳田版スペースコロニーは欠陥だらけだ!』も、イチイチ柳田の設定に付き合う必要は無い。
(でも怪獣とかは難儀やねWww)。
未知の事を科学的に考察する際は、分からん前提は推測で補うのは仕方が無いが、創作物を嘲笑する意図をもって故意にデタラメな前提をデッチアゲルのは科学ではない。ヤクザのイチャモンである。

てな事を以前書いたら、その後、山本弘氏は『と学会会長』を引退したそうだ。
まさか私の記事が引き金になったわけではあるまい(自意識過剰!WWWwww)。
まああんな仕事はシンドイだろう。と学会も「トンデモない事に対して、笑うしか無い」と嘲笑を奨励するネガティブな活動をしているので、心理的な負担も大きかろう。

そんなこんなで、宇宙戦艦ヤマトにおけるイスカンダル星とガミラス星の距離に関しては、結構離れているのでは無いかなあ、っと推測した。

ガミラスとイスカンダルの距離関係
で、コメントでMASA様
「ガミラスとイスカンダルの距離は、安定した連星系として存在できる距離に制約があります。重力圏」で検索すると出てきます。イスカンダルの大きさやサレザーとの距離なんかを適当に決めてやると、その条件下での上限値なんかが決まってくるので、結構絞り込めちゃうかもしれませんね」
っとヒントを与えて下さいました。

まず地球の事を書くと、
『重力圏』地球の重力が太陽の重力の影響よりも卓越している領域。
地球の重力圏は26万km
ココを越えると太陽の重力も強い影響を与えている事になる。
月が地球を廻る平均軌道半径は約38万kmなので、地球の重力圏を越えており、地球と並んで太陽を公転している天体と見なす事も出来るとか。
こういう図『月と月暦 月を科学する(天体としての月)』を見たら分かり易いのですが、太陽の公転面の上から見たら、月は地球の横を蛇行して太陽の廻りを公転していると見なす事もできます。
(この図も後日確かめてみるか?)

『作用圏』Wikipediaの文章は分かりにくいけど(笑)
SF作家・野尻抱介氏の野尻ボードを見ると、
「月に働く重力そのものは、太陽によるほうが地球によるものより(2倍くらい)大きい」
のですが、地球から観測したらば、
「月に対する太陽の重力による影響は地球・月間の潮汐力としてしか現れず、(月に対する太陽の重力による影響)と地球が月に及ぼす重力との比は、およそ1/200になります。」
との事。なんのこっちゃ(笑)。
まあ地球から観測したら、月は地球の周囲をグルグルと廻っている様に見えているわけですわ。
作用圏の半径は近似計算によれば質量比の2/5乗に比例するとの事。
地球の質量は太陽の約33万分の1であり、
太陽と地球の距離(1天文単位)は149,597,871kmなので
地球の作用圏は約92万4607km
てなワケで、月は地球の重力圏の外、作用圏の内側を廻っていると言う事です。

さて、イスカンダル、ガミラスは?
イスカンダルとガミラスはお互いの潮汐力がデカイので遠ざかるペースも地球・月のソレより速いはず。
イスカンダル・ガミラス間の距離は地球・月間よりも遠くて不思議はありません。
その距離は地球・月間よりも4倍遠くてもお互いの星はデカク見えるはずです。
でイスカンダル・ガミラス間はお互いの作用圏内には収まっていると思われます。

MASA Planetary Logの
恒星サンザーとイスカンダル~宇宙戦艦ヤマトが旅する世界』ではイスカンダルの太陽にあたる恒星サンザーは、その質量を太陽の約1.3倍と推定しており、
公転軌道半径は2天文単位と推定しています。
また、イスカンダルは地球よりも1.3倍大きく表面重力は地球とほぼ同じと仮定してますので、イスカンダルの質量は地球の約1.69倍と推定しています。
でもイスカンダルは地球とほぼ同じ質量で、表面重力は地球よりも若干小さいかも知れません。2199では篠原や性転換山本らが高飛び込みをしてますが、もし地球と同じ程度の質量であれば、重力は地球の約87.7%程度となります。
まあ誤差があると言う事やね。
ガミラスもイスカンダルと同じカモ知れませんが、二重構造の地殻構造になっているので矢張り表面重力は地球よりも小さいかも?
もしガミラスやイスカンダルの密度が地球と同じで重い星なら、質量が約2.2倍。表面重力が1.3Gになりますが、これでは地球人がシンドイし高飛び込みは危険だし、ガミラスの天井地殻が崩壊してしまいそうなので、そんな事は無いでしょう。
イスカンダルとガミラスの重力が地球より小さいと、地球に来たユリーシャは身体が重く感じたでしょうが、ガミラス人は地球に来てません。冥王星は地球よりも遥かに重力小さいし、ヤマトに潜入してますが、ヤマト艦内の人工重力が1Gであるとは限りません。身体の負担を軽減させるため若干小さくしている事も考えられます。人工重力のメカニズムは不明ですが大きい重力を発生させるのはエネルギーがかかります。必要最小限で良いでしょう。

恒星サンザーが太陽と同じ質量で、イスカンダル・ガミラスが地球より重く、かつ2天文単位離れている場合は作用圏が大きくなりますが、それだと寒くなり過ぎて生存できそうにないです。逆に恒星サンザーが太陽の1.3倍でイスカンダルと1天文単位しか離れてない場合は暑すぎます。

そんなこんなで想定される作用圏・重力圏の大きさを表にしてみました。

イスカンダル・ガミラスの重力圏作用圏の表

イスカンダルの作用圏は最小で地球・月間の約2.5倍。最大で5.7倍程度と考えられます。
まあイスカンダルとガミラスが地球と月の距離の2倍くらい離れていても二重惑星として成立するワケですね。
また、地球と月は年々遠ざかっている事は前から書いてますが、大体距離50万kmの軌道で落ち着くと計算されているそうです。
イスカンダル・ガミラスも50万km離れても、お互いの作用圏内に収まっている事になります。これは月も同じ。

図にしてみましょ。
重力圏、作用圏の図です。MASA様が計算した値に則してます。
同縮尺のイスカンダル星とガミラス星は小さすぎて見えにくいです(笑)

イスカンダル・ガミラスの重力圏と作用圏

また、作用圏が狭い場合の図です。
サンザーが太陽と同じでイスカンダルの重力が地球の約87.7%程度の時ね。

イスカンダル・ガミラスの重力圏と作用圏。重力が小さい場合
まあ、イスカンダルとガミラスは、結構離れていてもアニメの映像とは矛盾しないし、二重惑星としても成立する事が分かりますね。
人間が生存しても不思議は無いし、マトモな環境が維持出来そうです。
それに、もしイスカンダル星やガミラス星が直径は地球より大きくて質量は地球と同じ場合は、その潮汐力は小さくなるもんね。
計算はメンドクサイから省略(笑)

両惑星が互いの作用圏から離れてしまうと、恒星サンザーの重力の影響が顕著となって、いわゆる「三体問題」と言う計算が超メンドクサイ話になってしまい、軌道が安定しないはず。

今回も予想より面倒くさかった。

っとまあココまで書いておきながら、更なる疑問も湧いて来た訳で……
修正があるかも?
まだ続く。

追記
Wikipediaを見たら、
イスカンダルの軌道半径は
「約3億km」
(約2天文単位)
と明記されていました。
ちゃんと事前に確認したら、余計な手間が省けたのに!