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ヤマト2199。曖昧なトコロと無駄なトコロ2013年10月01日 20:55

前の記事では「アマテラス」の事をイスカンダルの宇宙船を観測する地球の部隊だと思って書いてました。
「アマテラスから入電」との台詞があるのでアマテラスは地球人の部隊だと思い込みました。
しかし、第一話を見直すと、火星で古代と島がサーシャを看取った後に
「ウズメがアマテラスの回収に成功。」
と言う台詞があり、どーもイスカンダルの宇宙船「シェヘラザード」がアマテラスと呼ばれていたらしい?
ヤヤコしいわ。
と言う事はサーシャは直接地球側に通信していたと言う事?できるの?事前にそういう段取りにしてたの?どう段取りしてたのよ?ユリーシャは意識不明でっせ?
何ヶ月も前からそういう段取りにしてたのかなあ?分かりにくいわあ。
余計な固有名詞は止めて欲しいわ。
そしたら何でサーシャ死ぬのよ?単なる操縦ミス?死ぬ意味無いやん。
直前まで地球軍と通信してたやん。
1974年版では冥王星の戦闘のただ中に突っ込んで来たので被弾したと思われるが、2199では冥王星から遠く離れた海王星から飛んで来る。
2199年の惑星の位置関係とねこにゃー
何やの?
滅茶苦茶曖昧な演出になっている。
しかも何ヶ月も前からサーシャが来ると言う予定が立っているのに、なんで古代と島は勝手に火星に埋葬できるの?
漫画版では人情的な理由は描かれているが、「司令部に内緒」と言うだけでどーやって内緒にしたのか不明。どーやって内緒にするねん?曖昧。杜撰な軍隊組織やなあ。

やっぱりイスカンダルの使者はサーシャだけで良かったなあ。1974年版の筋書きで良い。

陽動作戦も不要。無駄。
陽動作戦ではもっとヒット&アウェイ。ツッコムだけでなく、適度に離れないとイカン。

で、もう一個、曖昧なトコロはガミラスの地球侵略目的

>2199のガミラスには移住する計画はありませんよ、地球は片手間に攻めているだけです。 

とある。
そうでは無いのでは無いかなあ?と思ったのは、木星にガミラス星の切れ端を持って来ているし、地球を長期間かけて毒ガス攻撃しているし。ガミラス人に住み易い環境にしているかと思った。
デスラーも「いつまでもココに住んでられるかーアホ」と言う意味の台詞で愚痴ってた。ガミラス星からの引っ越しを考えていた。
しかし、森雪はガミラス星でノホホンと生活できる。それだけでは無く、シュルツらはガミラス人では無く惑星ザルツの異星人になってしまっているし、捕虜収容所惑星にはザルツ人やガトランティス人やオルタリア人も住んでいる。ジレル人と言う人もいる。
なんじゃこりゃ?なんでもアリか?えらい環境が良いな?誰でも住めるの?
やっぱり地球になんで遊星爆弾を落としているのか?曖昧。
しかも地球ガミラス戦争は8年間続いており、遊星爆弾攻撃も何年も渡った攻撃だろう。
随分とノンキな作戦やな?
これだけ年月をかけるのは地球の居住環境を改造するためと違うの?ゲールとシュルツの会話を見ると、ゲールが何年も待てる人物には思えないぞ?
しかも親衛隊の細目オヤジは惑星オルタリアをあっという間に殲滅している。巨大ミサイルでの攻撃と共に戦闘機での攻撃も合わせて行っているが、無意味では無く、恐怖のドンゾコを味合わせてから抹殺しておる。しかし、地球はなんでこうならなかったの?単に遠かったからかな?
遊星爆弾で運ばれたであろう毒植物からの有害物質は、ガミラス人にとっても毒ガスなのだろうか?サッパリ不明。地球はナニで汚染されていたのか?この植物の有害物質だけ?不明。

で、ナニかイスカンダルとガミラスの大統合とか(イスカンダル人なんかスターシャ姉妹しか居ないのに何の意味がある?)全ての星々をどーたらコータらと意味不明の目的で、アッチコッチに戦争をしかけている。わけわからん。
曖昧すぎる。

てなワケで、ガミラス人の大戦争がガミラス人の存亡を賭けた大闘争では無く、ナニか現代地球の現実の地域紛争を宇宙に拡大コピーしただけの矮小な侵略戦争に格下げしてしまった。下品。

1974年版では、ガミラス人と地球人は共存不可能な生命体であり、かつ意思疎通はできる。しかもガミラス星は滅亡寸前。
なので、七色星団でもドメルは沖田から「イスカンダルに行かせて」と懇願した後、ちょっと間を置いて
「我々は地球を欲している」
となる。ホントは降参したいんやけど、オメオメと引き下がったら祖国が滅亡するのよ。切羽詰まってるのよ。悲しい話では無いかいな。
そやけど、2199では別にドメルは白旗あげても良いのだ!
緊張感まるで無し!
欧米の闘い方では負けが決まるとサッサと降伏し、捕虜となった後に捕虜収容所で反乱や脱走をして後方撹乱する戦法もある。マックイーンの大脱走。
ドメルは地球の環境でも生きてイケルので、降伏して部下共々ヤマトの捕虜となった後に内部で暴れ回る作戦もできるのだ。ドメルはマッチョなのでヤマトにケンカで勝てる奴は居ない。
白兵戦はデスラーよりもドメルの方が合っている。

おそらくスタッフは、シュルツは肌色でデスラーらは青色の根拠をつけるために、シュルツを非ガミラス人にしてしまい、ガミラス人もフツーの地球環境でも行けてイケル連中にしてしまった。無駄なアイデアやったなあ。せめてシュルツたちザルツ人はガミラス人と共存できない事にするべき

ガミラス人は特殊な大気環境でしか生きて行けず、ガミラス星は滅びかけ(と言うか地殻変動が活発になり生存に適さなくなる)なので地球の大気環境を変更して侵略する。と言う1974年版準拠に設定にするべきであった。今は放射能の設定は使えないが、別の有毒大気成分を設定すれば良い。メタン菌の様に嫌気呼吸生物にでもするか、または酸素の他に有毒物質を絶えず接種しないと生きて行けない生物にしておくか?まあ、メルダみたいな人をヤマトに乗船させたいトコロであるが、メルダは定期的に(地球人にとっての)有害物質を摂取しないと生きて行けない描写を追加すれば良い。手持ちの有害物質が切れかけた時に苦しんで みたり、佐渡先生に治療されたりしたら、異星人としての隔たりが描写できる。地球人とは心肺の構造が若干異なると言う設定。それのせいで血液の色も異なり、肌も青色になると。

またもう一個。
25話のヤマト乗員の態度を見たら、ワケ分からん状態になった。セレステラからの通信を受信した時に相原はビビってたし、テレビ追加シーンの潜水艦とゲールとの対戦を見ても慌てふためいているし、何なの?ヤマト乗員はガミラス側の事情を把握してないの?
ヤマトは第二バレラスの崩壊後にヒス達と講和会談かナニかしてないの?どうやってガミラスから離れたの?どういう判断でガミラスから離れたの?ワケ分からん!
対ガミラス決戦の決着が、滅茶苦茶に曖昧。本土決戦やでえ?これはアカンよ。

他にもあるが、まあおいおいと。

また、テレビの最終回も終わったので他の感想ブログなども少々見たが、やっぱり不満意見はあるみたい。いろいろと納得できる意見もある。
どうも色々な不満の主原因は、台詞などは1974年版を踏襲しているのに、設定が変わっているので、整合性がとれなくなったからだろう。違和感があるのだ。

1974年版では2199よりも単純な設定で、異星人との生存を賭けた戦争であるが、それに沿った台詞を2199に当てはめても違和感があるのは当然だろう。
感動も薄れるし、感受性の強い人は怒っている。これは当然だ。

設定をここまで変更するのであれば、ストーリーや台詞も大改変するべきである。

しかし、なんか来年に完全新作を造ると言う謎予告?またイスカンダル編を造り直すのか、続編になるのかさえ不明。何せタイトルが「宇宙戦艦ヤマト2199」のママなので、続編なら年度が違う。

作り替えるなら、シンプルな1974年版に準拠してほしい。

また、コッチも感想文だけでは無責任なので、せめて「俺ヤマト」ならぬ
「りぼんちゃんヤマト」
をストーリー構成だけでも造るかなあ?

ヤマトこすぷれりぼんちゃん


オマケ。
ゲールに鼻水描いたのは大失点。芸無しバラエティ芸人では無いか!
ヤマトは上品に描きなさい!下品な描写は不要だ!