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ヤマト2199。キャラクターについて、その22013年09月17日 21:10

ユリーシャは、いるかなあ?
演出意図はガミラス人メルダとイスカンダル人ユリーシャを同居させて、地球人と大差無い人々であるとか、なんやかんやを表現したかったと思うが。
しかし前も書いたがユリーシャが1年も前に来日してたと言う事にしてしまうと、地球の危機感が演出できないのよねえ。ヤマト計画が随分とノンビリした物になってしまう。
1974年版では地球はガミラスには絶対に敵わない表現となり、イスカンダルの超光速宇宙船を目撃しても、ただただビックリするしか無いし、そこで死んでまでメッセージを届けてくれたイスカンダル人を、信用に足りると判断する。コレの方が良い。
「実は陽動作戦」と言うのは、地球に余裕あり過ぎる時の作戦やろ。やっぱりアカンで。

2199年の惑星の位置関係とねこにゃー
1974年版ではイスカンダルからの使者はサーシャだけで死亡してます。命がけのメッセージであるので、信用に足りると判断し、イスカンダルはガミラスの隣国である事も伝わらなかった事も、まあ納得できます。ユリーシャが口答で言わないのはアカンで。
1974年当時は米ソ冷戦時代なので、イスカンダルとガミラスも冷戦状態である事が伺えます。デスラーとスターシャが「ホットライン」で会談しているのも米ソの大統領と書記長の間に引かれたホットラインを彷彿とさせます。おそらくイスカンダル製の波動砲がガミラス星に向いており、デスラーも結構ビビってたのでしょう。スターシャは地球に代理戦争をさせたワケです。地球もガミラスは怨敵なので波動砲を貰ったらガミラスを殲滅させるのも願ったりかなったり。
っとまあ、こういう単純な話で良かったんでは無いかなあ?

イスカンダル人をヤマトに乗船させたかったら、サーシャを火星で死亡させずに瀕死の昏睡状態にしておいて、温情で
「イスカンダルに送ろう」
と言う事にでもしておけば良かった。で、途中で佐渡先生の働きでリハビリが成功するとか、またはガミラス人のメルダと一緒にブラックジャックみたいな名医が乗り込んで治療しても構わんやん。
やっぱりサーシャだけで良かった。ヤマトの波動エンジンは2ヶ月か3ヶ月程度の突貫工事で作り上げるべき。未来の技術である。この程度の工業力が無ければ異星人と戦争しようとは思わんだろう。冥王星会戦は1月アタマでヤマト出航は3月でよい。地球帰還は年明けになるが、ギリギリもヤバいので大晦日に帰還でも良かろう。2199では12月8日に帰還しているがギリギリなのでヤバい。

前も書いたが、地球には既に「超空間通信」とか言う超光速通信技術が存在するので、電磁波はワープで送る事に成功していたと言う事にしておけば良い。質量のある物質を超光速で移動させる事ができなかったが、イスカンダルからの技術供与で成功した事にすれば良い。波動コアとか言う設定は不要と思う。
サーシャが持ってきたカプセルは、今観たらやたらと大きい記録媒体であるが、衝撃吸収剤であると言う事にでもすれば良い。もしくは、波動エンジンのミニチュア。

てなワケで、ユリーシャは不要で、サーシャを生かすと言う方が良いと思う。

そーなると、やっぱりメルダがヤマトに乗り込む話は要るな。
「イスカンダルとガミラスがなんで隣国やねん」
と言うツッコミもあろうが、地球でも隣国とは仲が悪いのが相場であり、むしろ遠方の国と友好関係を結んで共通の敵国をヤッツケルのは今も昔も常套手段である。日露戦争に備えて戦艦三笠の建造をイギリスに発注したのと同じ様なモンです。
で、ガミラスはデスラーのアホな政策によって嫌気のさした軍人らが反乱して、メルダがヤマトに乗り込むのは有りか。いくらなんでもヤマト1隻でガミラスを葬るのは、今ではシンドイか。敵の内乱は要るなあ。

そんでもって、森雪の記憶喪失の話は不要やん。結局は話をミスリードさせただけで、何の必要性も無かった。何故かイスカンダル製のメッセージカプセルを持って意味深な土方の話もあるが、ナニやってん?他の人々もツッコンでいるが記憶喪失した人間を戦艦の重要任務に就かせるかね?
ガミラスでの森雪拉致事件も大した事無かったし、古代君の活躍の場を無くし、デスラーをアホにして、七色星団決戦を間延びさせたデメリットしか無い。
もっともサーシャを生かしてイスカンダルに帰す話にすると、スターシャが森雪をサーシャと勘違いする話が出来なくなるが、あまり重要では無い。別に二人だけの姉妹なので無事の再会を喜ぶ展開でも良かろう。
森雪とサーシャを単なるソックリさんで終わらせるのは勿体ないから、森雪拉致事件を考えたのかも知れないが、それならモット工夫が必要やな。

てな展開にすると、沖田艦長は何で死でしまうねん?治療したれや。って事やけど、そんだけ重病やねんよ。

芹沢虎鉄なる人物は不要。伊東の反乱がショボイので伏線は全部廃止。別のエピソードに差し替え。結局、最終回でシマツされたかどうかも不明であるし、畳みきれない風呂敷は不要である。

岬百合亜さんは、ユリーシャ亡霊話が意味不明なので、交代要員のチョイ役だけで良い。亡霊話は不要。

山本玲は最初からコスモゼロのパイロットとして登場させるべき。主計課からの転属と言う余計なエピソードは廃止したほうが良い。時間の無駄。
コスモゼロは2200年から運用予定の「零式」なので、専属のテストパイロットと言う方が説得力がある。
それで実質上は新米の古代進を訓練でシゴク役周りの方が面白い。

真田と新見は出しゃばり過ぎで古代君の影が薄くなったから、もっと出番を控えさせるべき。こういう天才技術者に話の鍵を持たせると出過ぎてしまう。
しかも技術力はあるが実戦経験の無さそうな真田が、何で副長やねん?メカニズムやらには長けているが戦闘指揮の経験はあるのか?回想シーンでも大学の研究所みたいなトコロで勉強しているだけやぞ。しかも古代守が冥王星に出撃する直前でもや。メ号作戦時には地球の作戦司令所みたいなトコロにいるが、戦艦での乗務経験が無いやん。

次回はガミラス編。つづく。