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ヤマト2199。キャラクターについて2013年09月14日 15:34

「コイツ、わけわからんイチャモンばっかり書いとるなあ。アホちゃうか?」
と思われていると思うので、良い所も。
ちなみに続編と称する作品は観てないから知らんよ。あれらはヤマトでは無い。
せいぜい土方さんくらいしか知らない。

1974年版に比べてキャラクターが追加されているが、良いキャラは居る。
筆頭は原田真琴。
1974年版のナース森雪のお色気役とアナライザーのギャグ役を合体変形させたキャラだが、出しゃばらない適度な出演でコメディーリリーフとして立派な役割を果たした。
原田と加藤が最終回に結婚するが、第7話に原田が惚れる伏線がある。
もうちょいギャグ話を描いても良いかもしれんが、子供が出来ているのでコレくらいでいいか。

西条未来。レーダー森雪の交代要員だが必要最小限の出番で良い。ちょい役らしく比較的に地味なデザインでかつ美人に纏めているのはポイント高い。ちょい役はコレくらいが適度であろう。
検索すると結構人気もあるようだ。

前も書いたが、岩田新平と遠山清。

ヤマト2199岩田新平と遠山清
イケメンにせず、なおかつちゃんと活躍しているのが良い。脇役男はコレで良い。ちゃんと引き立て役になっておる。美形男子ばかりにするとリアリティも無くなるし足の引っ張り合いになる。
コイツらの上役に榎本が居るので安心できる配役になっておる。

性転換山本は、当初は「どうよ?」と思ったが話数が進むにつれて育ったか。
最初に無断で艦載機で出撃したり、メルダとケンカしてたときまでは
「アカンなあ」
と思ったけどねえ。
浮いていると思ったが、メルダとの漫才コンビ、ユリーシャとのかしまし娘が出来た時点でステップアップできた。
これなら最初からコスモゼロのパイロットとして格好良く登場した方が良かったな。話もシンプルに済む。

土方も良いか。
沖田とドッチがヤマトに乗るか?と言うトコロはもっと突っ込んで描くべきであったが、地球が無防備では無い描写ができる事となった。
ヤマトが出発する時点ではガミラスは謎の存在なので、沖田がヤマトに乗り込むのが適当であろう。
ヤマトが留守中にガミラスの別部隊が地球に攻め込んで来たらアウトである。土方は守備を固める必要がある。
ヤマトの任務はイスカンダルから荷物を持ち帰る事なので、別に沖田は途中で死んでも荷物さえ無事なら良いのだ。
沖田はココまで言及する必要がある。

宇宙戦艦ヤマト艦長沖田十三

もっともヤマト留守中の地球は、防衛どころか国力が皆無の状態みたいやけど。

しかし伊東は要らんかったなあ。
伊東の反乱の伏線もウザイほど散々してたが、肝心の反乱がショボカッタ。艦長の一喝で終結とはなあ。
相原君ホームシックの話はミレーネル・リンケさんのシュールな精神攻撃になったが、コレの元ネタは松本零士大先生の「宇宙戦艦ヤマト 永遠のジュラ編」である事は公然の秘密である。
しかし、やっぱりドメルの心理作戦による相原君ホームシックの話を入れて、搭乗員に要らぬ里心がついた時点で伊東が反乱する。
と言うストーリーの方がスムーズやし、松本零士先生への後ろめたさは無くなるぞ。伊東の長ったらしい伏線も不要になる。
そこでミレーネル・リンケさんの超能力で伊東の反乱を知り、ドメルの作戦がある程度成功した事にしても良かった。

やっぱりシリーズ構成は下手やな。
ストーリーをオリジナルの1974年版から大きく変更しなかったのは正しい判断であるが、変更した箇所はイマイチな点が多い。

森雪拉致事件は全く不要であった。
七色星団決戦と同時進行になったので、話が散漫になったし、デスラー追撃戦とネタがかぶってクドい。
ヤマトに期待されるのは、宇宙船での戦闘シーンであり、人間でのアクションは期待されていない。アクション向きの超人が出て来る話では無い。
もっとも1974年版でもブラックタイガー隊員などが生身で活躍する話が多いが、こういうトコロはリアリティが無いので割愛する点である。
伊東の反乱や、収容所惑星での反乱劇も迫力不足である。
まあ、第十七収容所惑星の反乱は、ビーメラ星の代りであるが。

ガミラス最終決戦も、計画ではデスラー総統府に肉弾殴り込み戦であるが、これは無謀すぎる。ヤマトに海兵隊は居ない。
また、未知の航海、しかも敵地に乗り込むヤマトに、海兵隊の様な部隊が居ないのも杜撰ではある。
斉藤の空間騎兵隊でも居れば成り立つが。
ヤマト2199に登場したら、浮くか。

出渕監督は
「旧作からのファンにはそれぞれに脳内でイメージ化された『俺ヤマト』があると思います」
と語っておるので、今後も別の「俺ヤマト」が造られても良い。
その「俺ヤマト」のベースは2199では無く、1974年版になるやろうなあ。